酸素バーナーによるガラス制作の特徴
圧縮酸素とガスの混合で高温の炎を出す酸素バーナーを使い、ガラスを成形していく技法を指しますが、なんと言っても使用するガラスに特徴があります。ホウケイ酸ガラスという、一般的にはビーカーやフラスコ等の理化学容器やガラス食器として広く知られている耐熱ガラスです。
熱した時の膨張と冷める時の収縮が、他のガラスよりも小さい為、急激な温度変化にも対応可能です。また水分・水蒸気・酸・塩分溶液、更にはアルカリに対しても耐久性があるなど化学的に安定している為、あらゆる分野で使用されています。工芸の素材としてみても、透明度が高い・軽い・丈夫である・耐熱性である事から様々な作品へと可能性が広がってゆく素材なのです。
材料は管状・棒状・板状など、
形やサイズも豊富
材料は管状・棒状・板状など、形やサイズも豊富で、最近ではホウケイ酸の色ガラスの開発も飛躍的に進んでいます。
最小限の設備とわずかなスペースがあればどなたでも始められ(私の作業場も自宅の一室7.5畳です)、しかも管を使えばある程度の大きさの器まで作る事が出来る!様々な技法なども各地のワークショップで紹介されており、工芸として携わる‘ホウケイ酸人口’は現在急激に増えている様です。
ただ最近ではホウケイ酸以外のガラスにも酸素バーナーをどんどん使用するようになっており、次第に素材や技法の壁も取り払われて来ているのが現状です。
このホームページでも少しずつ技法などご紹介していきたいと思っております。一人でも多くの方にこれらの楽しさをお伝えできれば幸いです。